中国小説史入門

第4土曜日 15:30~17:00 全5回
4月26日~8月23日
[4/26、5/24、6/28、7/26、8/23]
平井 徹(慶應義塾大学講師)
「中国古典小説史」を解説します。
中国の小説といえば、『水滸伝』『三国志演義』『紅楼夢』などの近世白話小説でよく知られています。しかし、こうした長編小説が突然誕生したわけではありません。例えば、『三国志演義』は、3 世紀の歴史をベースにしていますが、活字になるまでには1000 年もの歳月を要しました。
美酒がゆっくりと長い時間をかけて醸されるように、準備期間が必要だったのです。今期の講座では、小説史の前半、古小説以前と古小説時代を取りあげ、具体的作品にもふれつつ、眺めてみたいと思います。知的好奇心を維持し、楽しく講読できるよう、肩のこらない講座にしたいと思います。
テキストは、現代中国の文豪である魯迅(1881 ~ 1936)の講義録『中国小説の歴史的変遷』の日本語訳を使用します。

☆カリキュラム  (※進度は多少前後することがあります。ご了承ください。)
第1・2 回 神話から神仙伝へ
――「小説」というネーミング
第3・4 回 六朝時代の「志怪」と「志人」
――『捜神記』と伝承
第5 回 唐の伝奇文
―― 伝奇小説のおもしろさ


★講師プロフィール★
1972年、埼玉県生まれ。慶應義塾大学大学院後期博士課程単位取得修了。専攻は中国文学。現在、慶應義塾大学等複数の大学で、中国語中国文学、漢文学の講座を担当。全国漢文教育学会常任理事。渋谷ヒカリエ「川本喜八郎人形ギャラリー」展示監修。
17,600円(税込・5回分)
※別途、設備使用料825円(税込・5回分)がかかります。
◆持ち物 筆記用具
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