第1・3火曜日 13:00~14:30 12月17日、2025年1月7日、1月21日、2月4日 全4回 | |
増田 晶文(小説家) | |
吉原の貸本屋から身を起こし、江戸を代表する本屋になった蔦重こと蔦屋重三郎。 彼は2025年歴史ドラマの主人公でもある。蔦重は戯作や狂歌、浮世絵などのメディアを大胆に縦断しながら大ヒットを連発。さらには山東京伝、喜多川歌麿、東洲斎写楽や曲亭馬琴、十返舎一九、葛飾北斎ら卓抜した人材を発掘し、18世紀の江戸文化を開花させた。その一方、寛政の改革では熾烈な弾圧を受けたことも見逃せない。江戸を揺るがし、本の値打ちを変えた稀代の本屋――蔦重を何度も描いてきた小説家が、史実に作家の視点をプラスして蔦重の生涯と活躍、時代背景を解説する4回シリーズの講座。 ★カリキュラム 第1回 稀代の本屋 蔦重ってどんな人? 何をした人? いま蔦重が注目される意味、カタカナ職業に通じる現代性、謎や不明が多い蔦重の生い立ち 他 第2回 吉原の本屋 貸本屋、吉原ガイドブック=細見の販売から始まった本屋人生、蔦重大躍進のキーポイント、大手本屋の失策に乗じるしたたかさ、当時の江戸の出版事情、絵草紙屋、書物と地本、貸本屋 他 第3回 江戸の本屋 田沼意次の時代、重商主義、イケイケドンドンの風潮、戯家(たわけ)の時代の到来、黄表紙という新たなメディア、狂歌ブームと江戸のクリエイター、スノッブな人々 他 第4回 反骨の本屋 田沼失脚と松平定信の台頭、寛政の改革の厳しい言論規制、絶体絶命の蔦重、反骨の本屋としての蔦重 他 ★講師プロフィール 小説家、日本文藝家協会会員。1960年大阪府出身、同志社大学法学部卒。10年の会社員生活を経て1994年に文筆の世界へ。以降、果てなき渇望を通底テーマにさまざまなモチーフの作品を発表している。2016年、蔦屋重三郎の生涯と文人墨客たちを描いた時代小説『稀代の本屋』を発表。2024年秋には新潮選書から評伝『蔦屋重三郎』を刊行、同年6月から半年にわたり日刊ゲンダイで時代小説『蔦屋重三郎外伝』を連載し、同作品は2025年1月に単行本として上梓予定。 | |
15,120円(税・設備費込・4回分) | |
◆資料代 110円(税込・4回分) ※途中からお申込みされた場合でも、4回分の資料代がかかります。途中よりお申込みの方にも、4回分の資料をお渡しいたします。 ※お振込み後のキャンセルは振込手数料を差し引いた金額をお返しします(講座日1週間前まで)。それ以降は全額分をキャンセル料とさせていただきます。 |
歴史ドラマの主役 蔦屋重三郎
~戯家(たわけ)と反骨の本屋~
◆持参品 筆記用具
◆会場 毎日文化センター
◆会場 毎日文化センター