第2月曜日 13:30~15:00 11月11日~2025年4月14日 全6回 [11/11、12/9、1/6、2/10、3/10、4/14] ※1月は第1週 | |
佐藤道生(慶応義塾大学名誉教授) | |
平安時代の貴族は、どのような書籍を、どのような目的で読んでいたのだろうか。 彼らの読書は、現代の我々の読書と比べてどのような違いがあったのだろうか。 本講座では、平安貴族の読書生活を彼らの残した作品や日記を手掛かりに探ってみたい。 今回、取り上げる貴族は平安中期の藤原道長(966-1027)と同時代の紫式部である。道長は、摂関政治の全盛期を現出した人物として知られている。それゆえ政治権力者としての面が強調されがちだが、実は無類の本好きだった。彼の蒐集した書籍、特に漢籍は、ぼう大な数量に及び、しかも質的にも優れていた。道長の日記『御堂関白記』やその詩歌からその読書生活を明らかにしたい。 一方、紫式部は、道長の長女で一条天皇の中宮となった彰子に仕えた女房である。彼女の読書生活を探るには資料に事欠かない。『源氏物語』、『紫式部日記』、そして家集の『紫式部集』といった作品が現存するからである。これらの作品を読解することを通して、その読書生活をあきらかにしたい。 ★講師プロフィール★ 1955年生まれ。慶応義塾大学文学部卒業。古代・中世の日本漢文学を専攻する。趣味は図書館で古い書物をながめること(古ければ古いほど良い)。著書『平安後期日本漢文学の研究』『句題詩論考』など。 ☆カリキュラム 第1回 平安時代に流通した漢籍 第2回 『源氏物語』と幼学書 第3回 『紫式部日記』と『白氏文集』 第4回 『源氏物語』と『白氏文集』 第5回 道長と『文選』 第6回 道長と『白氏文集』 | |
18,480円(税込・6回分) ※別途、設備使用料 900円(税込・6回分)がかかります。 |
平安貴族の読書
藤原道長・紫式部
◆持参品 筆記用具