明治150年/イザベラ・バ-ド来日140年記念
イザベラ・バードの『日本奥地紀行』を旅する

~旅は途中からでも面白い~

第1月曜日 12:45~14:15 全5回
9月3日~2019年1月7日
[9/3、10/1、11/5、12/3、1/7]
英国人の女性旅行家イザベラ・バードは、22歳の米国・カナダの旅から69歳でのモロッコの旅まで、ほぼ半世紀にわたり世界の辺境を旅し、それらを臨場感あふれた旅行記に著しました。日本を訪れたのは明治11年(1878)。そのときの旅は『日本奥地紀行』として著されました。今年はバ-ドが来日してから140年の節目になります。講座では『日本奥地紀行』(高梨健吉訳・平凡社)とその旅を追った講師の著書『日本奥地紀行を歩く』をテキストとして、バードが見た明治初期の日本の風景や記述の断面を、講師が撮影した写真と重ね合わせながら味わいます。

◆カリキュラム
9/3 ~悪天候の中、険しい十三峠を越え山形路に入る~
新潟見学~新潟出発~十三峠越え(米沢街道)~小松~上山温泉到着
山路を越えて日本海の港に出たバ-ドf<蒸し暑い新潟の日々をあとに、ふたたび山路へ。越後と米沢にまたがる米沢街道を進みます。そこは十三の峠のある険しい山路。梅雨がもたらす悪天候のなか、奮戦さながらでその峠を越えました。そこに開けたのは東洋のアルカディア桃源郷 そして、癒しの湯宿・上山温泉にたどりつきます。

10/1 ~近代的な道路を北上するも、そのさきに苦難の道が~
山形到着~山形見学~新庄・金山・院内・湯沢・横手・大曲・神宮寺~(船)~秋田
三島通庸によって強く押し進められていた山形市内の近代化を目にしたバ-ドは、それも束の間、ふたたび羽州街道を山形・秋田の県境へと向かいます。そこにはふたつの峠が行く手を遮るようにしてありました。無謀を承知でバ-ドはここも突破し、秋田県へと入ります。ここでバ-ドはまっすぐ羽州街道をたどらず、雄物川の舟運で秋田へと下りました。秋田の町はバ-ドを魅了し、数日をここで過ごすことになります。

11/5 ~豪雨との格闘、スペクタルな峠越え~
秋田出発~大館~白沢~碇ヶ関~黒石~新城~青森着~函館到着
天候回復の兆候をみて秋田を出発したバ-ドは、途中で集中豪雨にみまわれます。ずぶ濡れの強行軍。米代川の氾濫を乗り切ってバ-ドたちは大館にたどりつきました。晴れ間を利用し大館を出発するも、白沢あたりから激しい雨に叩かれることになります。長雨の予兆。土砂降りの雨のなか、バ-ドは県境の矢立峠にむかいます。豪雨の矢立峠越え。激闘の末に峠を越え青森県の碇ヶ関に到着。そこでみたのは平川の氾濫、橋の落下、道路はズタズタというありさまでした。しかたなく碇ヶ関でしばらく足止めをくらうことになりました。なんとか天候が回復してきたのでバ-ドは碇ヶ関を立ち、羽州街道を黒石へと向かいました。黒石滞在の一日、郊外の黒石温泉郷に行楽にでかけました。黒石を出発すると本州最果ての青森はもうすぐ。浪岡を過ぎ青森の港へと急ぎます。危機一髪、青森港で函館行きの船に飛び乗りました。船は一路函館をめざし、ようやくバ-ドは北海道・函館の地を踏むことになります。

12/3 ~アイヌとの遭遇、荒涼とした原野に慰撫される~
函館滞在~函館出発~森(船)室蘭~幌別~白老~苫小牧~勇払~平取滞在
静養と休養でしばらく函館に滞在したバ-ドは、いよいよ本格的ともいえる奥地への旅にむかいます。まずは札幌本道を森へ。そこから森蘭航路の船で波荒い海上を室蘭へ。さらに日高街道を白老ヘと進みます。はじめてのアイヌとの遭遇に心高鳴るバ-ド。いくつものアイヌ集落を経て、広大な勇払原野を馬にまたがり、時に道草、時に疾走しつつ、最終目的地とした平取アイヌに到着します。

1/7 ~勇気凛凛、激烈なアドベンチャ-~
平取出発~東室蘭~礼文華~礼文華峠~長万部~山越~森~峠下~函館~離日
念願かなったアイヌとの対面。バ-ドはアイヌたちから大歓迎をうけます。こうしたアイヌたちの生活に溶け込みながら、執拗にまた勤勉に、寸暇を惜しんで衣食住にかかわる記録をとり続けます。酋長のこと、神のこと、アイヌの道徳、作法、祭り、結婚、離婚、老齢、死、埋葬と…。そんなバ-ドに別れの時がきます。大いなる収穫とプレゼントをかかえ帰途につきます。東室蘭までもどり、ここからは噴火湾(内浦湾)に沿って、最大の難所といえる礼文華峠を越え静狩から長万部、森と進み、雄大な駒ヶ岳を仰ぎつつ函館に到着。ここでサポ-タ-兼通訳係りの伊藤と別れます。


★講師プロフィール:國學院大學文学部卒業。劇団活動を経た後に街道・江戸研究家の故・今井金吾氏を師として江戸の街道と街道歩きの研鑽、普及活動に入り、20年間にわたり「街道文化倶楽部」を主宰し街道歩き 隆盛の先鞭をつくる。NHK『きょうの健康』で6年間にわたり街道の旅と街道ウォ-キングの指導・監修にあたる。現在、街道・江戸・紀行などをテ-マにNHK文化センタ-、中日文化センタ-、毎日新聞旅行(まいたび)他 カルチャースクールで講師として活躍。最新著書「イザベラ・バード『日本奥地紀行』を歩く」(JTBパブリッシング)。
12,500円(税別・5回分)
『日本奥地紀行』(高梨健吉訳・平凡社・定価1500円+税)
『日本奥地紀行を歩く』(金沢正脩著・JTBパブリッシング・1800円+税)
※どちらも各自でご購入ください。
・毎日文化センタ-でも注文を取り扱っております。
・初回のみ受講の場合はテキストなしで受講いただけますが、資料コピー等はございません。
・その都度、プリントなどをお配りする場合は、随時資料代をいただきます。
金沢正脩(せいしゅう)(紀行エッセイスト・古道ウォ-カ-)
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